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映画【ウィンストン・チャーチル】感想

2018年4月1日リメンバー・ミーを鑑賞後、TOHOシネマズ小田原に移動し【ウィンストン・チャーチル】を鑑賞しました。

こう言っては何なのですけど、思っていたより観客が入っていました。こういった作品は受けが悪いのかと思っていたのですがオスカー効果なのでしょうか?同時期に上映されている作品の中ではかなり地味な内容なのでこの客入りは立派なものです。

TOHOシネマズ小田原ロビー

それでは作品の感想です。大きなネタバレは無いけど事実に基づく作品ではあるので彼の履歴を調べて分かる程度の話の経過については書いてます。

転機となった18日間

この映画の中で流れる時間は1940年5月9日、【首相の後任人事会議(ここでチャーチルが首相に決まる)】から5月28日の【和平交渉の拒否を表明する演説】までの19日間……チャーチルにとっては首相就任を命じられてからナチスとの和平交渉の拒否を明確に議会や国民に訴えるたった18日間の物語です。

 

首相に任命されるくらいですから過去に失策があったり嫌われていたりしたとはいえ元々力のある政治家であったチャーチルですが、その後の政治家人生や英国議会の舵取りなど人生の指針となったのが、この18日間だったと語るわけです。

 

映画的脚色

まぁドキュメント作品というわけでもないので事実から物語風にアレンジした内容ということは押さえておいてください。

 

クライマックスに至るきっかけを作った【送迎車を抜け出し地下鉄に飛び乗り市井の人たちに意見を求める】なんていういかにも映画的イベントはまだしも、最後の演説の内容も実際にはダンケルクからの撤退してからの内容(『陸と空で戦おう。山と丘で戦おう。英国は決して降伏しない』ってやつ)が含まれていました。

 

それでいてタイピストの兄がダンケルクで戦っていたというエピソードは事実(まぁあのタイピストはこの時期、まだチャーチルの秘書はしていませんでしたが)ですし、演説の際の妙に具体的で正確な事例を交える部分も映画では【地下鉄内で意見を聞いた一般人の名前をメモして演説に用いる】というやり方で真実味を増しています。

 

『本当にこんなことがあったのかも』と知らない人に思わせたらこの手の映画は成功ですね。

 

ただ、個人的には【ムッソリーニの仲介でヒットラーとの和平交渉の可能性があった】っていうのは吹かしすぎの設定だと思うんですけど。【チャーチルからムッソリーニ宛ての大量の書簡があったが、ムッソリーニが死ぬ前湖に捨てた】っていう不確かなエピソードに因んで作られたこの映画だけの話ですよね?

 

映画館で観るべきか?

作品自体は観客を飽きさせないし興奮もあるのだけど、【映画館で観るべき作品か?】となると疑問があります。

 

自分は作品の好みや面白さ以上に【映画館で観てこそ楽しみが伝わる作品かどうか?】ということを劇場で鑑賞する作品選びの基準にしています。

【ウィンストン・チャーチル】は確かに素晴らしいけど、この物語の素晴らしさは家のテレビ画面で見ても伝わると思いますしね。他に鑑賞する作品の候補があるのであれば、この作品は後回しにするなり、円盤化を待つなりしてもいいかもしれません。

 

ということで個人的評価は68/100。作品的には78/100なんですけど【劇場で観ること】を評価に加味するとこんな感じかな。

 


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ちなみに原題は【DARKEST HOUR】です。日本語にすると【最も暗い時間】で、首相就任からナチスとの徹底抗戦を訴える演説までを【英国やチャーチル自身の最も苦悩した時間】と捉えたタイトルなのですが、いかんせん日本人にはピンとこないので邦題は直球の【ウィンストン・チャーチル】となりました。

 

【First Blood】を【ランボー】にしたのと意味合い的には同じですねw

作成者: マサカズ

アニメ&SF映画、ネット小説好きのオッサンです。

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