最近のSF作品に登場する未来のガジェットは全て既存の技術の延長線上に登場するであろう製品に切り替わってしまっているのが悲しいです。
もうキーボードは時代遅れ?
SFの映像作品においてコンピューターの操作は長らくキーボードの天下でした。あのタッチタイピングのプロっぽさに説得力があったからでしょうか?
キーの配列が独特であったり、タッチしたキーが反応して光ったりと演出に差はあれどキーボード自体に変わりはありませんでした。変化球として指に入力デバイスの指輪を着けて、空中でタイピングするアクションをすると入力を行えるDTエイトロンとかありましたっけ。マイナーすぎて覚えていないと思うけど。
また、現実世界ではテーブルにキーボードを投射して使用するプロジェクションタイプのキーボードというロマンガジェットも登場しました。
さて、入力機器のメインがキーボードなのは変わりませんが、最近はタブレットやスマホが普及したからなのか、タッチパネルの進化系のモニター表現も増えてきました。
薄いプラスチック板がタッチパネルモニターとして使う。
何もない空間に平面モニターを映し出し、しかも触って操作できる。
テーブル上に立体映像を映し出し、触って操作できる。
全てタブレットやスマホのタッチパネルモニターの延長上にある技術です。
昔見てワクワクした網膜投射型モニターとか今じゃどこにも見かけないからなぁ……
VRヘッドセットモニターやスマートグラスが現在のスマホと同じくらいまで普及すれば、これがSFガジェットのスタンダードになる日が来るのでしょうか?
どちらにせよSFとはいえ作品世界のリアリティを求めるからなのか現代の私たちには思いもよらないようなアイテムはなかなか登場しません。
もっと荒唐無稽なトンデモアイテムに説得力をもたせるようなSF作品出てこないかなぁ……