この物語も今回で一旦最終回となりました。

実はもう一週あるかと勘違いしていたのでHDレコーダーの録画記録に書かれた(最終回)の文字を見た時は完全に不意打ちくらった感じです。

それでは異世界食堂第12話の感想です。

 

 

プロローグ

 

肉の日

唐突に肉の日という言葉が出てくるけど、初めて見た視聴者でもカレンダーの29日を◯で囲っている絵が出れば『ああ、この店は毎月29日は【肉の日】というイベントをやっているのか』と想像できると思います。ただ、外国人の視聴者の場合は日本語の語呂合わせなんて理解しづらいので『なんのことだ?』なんて思っているでしょうね。

ちなみに毎月29日に肉の日は開催されますが、これが土曜日の特別営業に当たる確率は当然のことながら低くなりますので、異世界の人達からしてみれば【突発的に行われるイベント】というような認識をされています。

2017年のカレンダーで確認した所、29日が土曜日になったのは4月と7月の2回だけ。その後は翌2018年の9月まで1年以上の開きがあります。常連のように年単位で通っていないと認識するのは難しそうですね。

 

調理シーン

この作品の食べ物描写の弱点は【特殊なメニューは細かく描くけど身近なメニューは想像で描く】ところですね。寸胴の中を見ても、この時点でとん汁だかカレーだか判別できません。画像検索で実物の写真を見るだけでも描写にリアリティが増すと思うんだけど詰めが足りないなぁ。

リンク:Google画像検索【豚汁 寸胴】の検索結果

実物の画像を見るとアニメの描写とは一目瞭然……実際は火をかけて具が浮いてくるから、かなり具だくさんに見えるんですよね。アニメの描写だと安いホテルのバイキングで用意されているひもじい味噌汁くらいの具しか入っていないことに(汗)

 

あいさつ

クロが自分の声で挨拶をするようになったのは成長ですね。念話で話しても口で話しても結局驚く店主。初対面のときはマッパだし、店主はクロに驚かされっぱなしだ。

ところで、クロの実際の声って念話のときと変わりませんね。念話が自分のイメージを相手の脳内だけで認識できる音にしているのなら、自身のイメージする声と実際の声には差がありそうなんだけどな。録音した自分の声が【誰の声?】状態な感じで。

いっそ名前つながりで安田大サーカスのクロちゃんみたいな声で話してもいいよw

 

 

とん汁

四英雄

実は邪神戦争のころのビジュアルはコレが初出(だと思う)。アニメで絵が必要となったことで小説の文章による描写では分からなかったことが結構明かされましたね。

ちなみに英雄ヨミの説明に”レオナルドと同じくらい闇の女神からの愛を受けた”とありますが、この闇の女神っていうのはクロのことです。ヨミの母親が闇の女神の巫女ゆえの繋がりですが、赤の女王に頼まれたからとはいえ、クロは遠縁のある店主を守ることになっていたんですね。

 

アレクサンデル

剣一本で戦場を渡り歩くといいつつも股間の剣も大活躍している模様。前半エピソードで顔見せして、メインは後半なのはエピソードとして優遇されていますね。

 

構成

今回のエピソードは以前のサンドイッチの回と同じようにひとつのメニューに対して複数のキャラクターが関わる展開でしたが、サンドイッチという同じ土俵上で自身の好きな料理自慢をした前回とは異なり、同じ料理に対するそれぞれのキャラクターの行動や心情をメインにしているのでケンカも発生せずに平和な展開でした。

まぁ、注文が大量発生して店がてんてこ舞いになるのは変わりませんが。

 

 

コロッケ

 

来店

アルトリウスが来店してテーブルに残されたチョコレートパフェの容器を見るというなんでもないシーン……描写の裏にはアーデルハイドとアレクサンデルのニアミスに”会わなくてホッとした”のか”会わせてやりたかった”のかのどちらとも取れる複雑な心境が垣間見えます(アーデルハイドはアレクサンデルの曾孫で、容姿は自身の愛した女性と瓜二つで名前も同じ)。

 

挨拶&遭遇

とことんカルい挨拶のアレクサンデル。店主は『若い子なら』言ってますが、この人アンタの婆さんより年上ですよ〜。

そんな飄々としたアレクサンデルですがクロの存在には驚愕して怯えまで見せています。実際に魔法を行使した場面を見たわけでもないのに気配に気づいたのは賢者ではなく剣の達人ならではの気配察知なのでしょうか?

実はこのシーン、自分にはちょっと違和感があって、小説版を読んだ時は冷や汗を出して思わず小声になってしまう位の反応だと読み取っていたのですが、思いの外怯えていたこと。ちょっとキャラクターに合わない反応かな、と。

まぁ、そのくらい絶望的な力の差を感じて普段のキャラクターが崩れてしまうくらいの怯えを見せたのかなあ?

 

実食

どうやらねこやをモデルに作られた異世界コロッケは、まだまだレベルが足りない模様。アルフェイド商会(第三話登場)に解析を頼んでみたらどうだろう?最初ソースをかけずに食べるのはお約束。

 

ヨミ

声は井上喜久子さん。一回だけのゲストキャラで豪華声優連れてくるのは異世界食堂ならでは。そういえば異世界食堂とナイト&マジックの合同イベントを行った両作品に田村ゆかりさんと17歳繋がりで出演していますね。

 

出会い

ヴィルへイムの墓参りで偶然遭遇するアーデルハイドとアレクサンデル。まぁ、偶然というよりは毎年命日に墓参りするアーデルハイドと異世界食堂で息子の愛したコロッケを体験して墓参りがてら報告しにきたアレクサンデルの行動が一致したからなのですが。

多分この二人、これまでもニアミスは繰り返してきたんでしょうね。異世界食堂という繋がりで縁が深まった結果直接会うことになったと考えると感慨深いです。

それでも何も言わずに立ち去ることを選択するのはちょっとカッコいいです。

 

閉店

シリーズ最後の客で異世界食堂の守護者たる赤の女王は後ろ姿でおしまい。第一話を飾った赤の女王には締めの言葉が欲しかった!……最後に「また来る」のひと言を貰えたら2ndシーズンの期待も高まるじゃないですか!

クロは客に対しては念話、店主とアレッタに対しては口で話すことになりましたが、チキンカレー食ってる時こそ念話で話せばいいんじゃないの?(笑)

 

ラスト

いつも通りの風景で、なんの特別なイベントもなくラストを迎えました。ねこやはこれからも営業を続けていくし、特別なことなんておこらなくてもいいんですよ。

この区切りをつけないラストシーンで、ますます続編に期待が持てるようになりました。

第2シーズン、どのエピソードが描かれるのか考えながら楽しみに待っています。。

 


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ホント、第1話先行上映イベントから最終回まで楽しませてもらいました。ごちそうさまです!