ここ数年、年間30本ほどの映画を観ています。ただ、今までの映画についての記事を見ると分かるのですが、ジャンルに露骨な隔たりがあり、その多くが何も考えずにボーッとみて楽しめる作品です。

ただ、ひたすらそういった作品を鑑賞していった結果、おそろしいことに気がついてしまいました。

 

自身の映画偏差値が下がってきているのです。

 

 

【偏差値】という言葉を使っているのは、学校の成績と同じように値を計算するからです。

映画鑑賞後の観客の理解度の平均を50として、平均より深く作品を理解していれば偏差値が上がり、よくわかっていなければ偏差値が下がります。

先日の日曜日、【打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?】という作品を鑑賞しました。場面の状況解説や雰囲気に空気感、画に対する説明みたいなものはソコソコ出来るのですが、『……で、結局のところ、監督やスタッフは観客に何を伝えたかったの?』という肝心な部分が全然言葉にできないのです。

流石に映画終了後に友達同士で映画を観ていた子供が「死んじゃったの?」って話していたことに唖然とするくらいは理解しているつもりですけど。

 

※個人的にはヒロインのなずなは新学期から転校、主人公はなずなが居なくなった現実を認めたくなくって彼女と別れた海岸に足を運んでボーっとしながら現実との折り合いをつけた……とか思っています。

 

ちなみに【観客に伝えたかったこと】というのは正解である必要はなくて、観客一人一人の受け取り方次第です。国語のテストで【この文章中の◯◯の気持ちを答えよ】なんて問題が出ますけど、そんなの答えなんて無いじゃないですか。そういうニュアンスで捉えてください。

監督は『オレに対してこんなメッセージがあってこの作品を作ったんだ!』と思い込めれば、それが映画偏差値の平均からの上乗せ分になるハズです。

この【打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?】という作品に対しての監督からのメッセージが(思い込みであったとしても)伝わってこなかったのが自身の映画偏差値低下を自覚したきっかけです。

 


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ちなみに最近観た映画で監督のメッセージを一番受け取った作品は【メアリと魔女の花】です。

監督のメッセージはズバリ、

 

「オレはこんなにジブリが好きなんだぜ〜!」

 

で、間違いありません。