映画【メアリと魔女の花】感想

TOHOシネマズ小田原にて、スタジオポノック初長編作品【メアリと魔女の花】を観賞してきました。

4日ぶりのTOHOシネマズ小田原(つい最近じゃん)

席は通路を挟んで中央という最高のポジションを確保しました。

I列-18番(通路を挟んだ中央の席)

自分の好きな席で映画を観ることができるのは田舎の映画館の特権ですね。

 

元ジブリスタッフの作品だけあって子供連れの家族の入場者も見られました。ただ、映画の最中に親に話しかけたり、スタッフロールの最中に劇場内を走り回らせるのはどうかと思います。

子供に映画のマナーを伝えるのは親の努めです。それが出来ないのであれば、映画はソフト発売後に自宅で楽しむようにさせましょう。子供が中学生くらいになり、友達と映画館に行くようになれば、自分たちでマナーを気にして鑑賞するようになるので。

それでは個人的な感想です。

いつかどこかで観た映画

いい意味でも悪い意味でも【どこかでみたことがあるような】作品です。ただ、これは内容以上に画の印象から溢れ出す【ジブリ臭】が原因なのだと思います。

キャラクターデザイン自体はそれほど似ているわけではないのですが、全体的な画を見るとジブリに寄ってしまっています。

いっそのこと、キャラクター自体は最近の流行りのラインにそってデザインしても良いのかもしれませんね。新海誠監督の【君の名は。】が今までと異なるキャラクターデザインで一気にメジャー感が増したように。

米林監督、ジブリ好きすぎなのは分かるのですが多少の差別化を図らないと今後常に【ジブリの二番煎じ】と言われることになりそうです。

 

声優の演技

この作品を観て、杉咲花さんの演じたメアリの演技に違和感を持った人っていますか?声の演技初心者でもここまで演じてもらえれば大満足です。こういう例があるからナナマルサンバツのヒロインの演技は稚拙さが耳につくんですよね。

というよりこの作品、声優はほぼ全て役者の方々なのですが、どの方も上手すぎませんか?特にフラナガン役の佐藤二朗さんなんて10年前だったら永井一郎さんが演じているようなキャラクターじゃないですか。今後、声の仕事が増えそうな気がします。

あと、そろそろ世間は神木隆之介さんに頼るのを控えたほうがいいのではないでしょうかw

 

ストーリー

原作があるということ以上に、色々な作品からちょっとずつエピソードを集めて再構築した感じ。色々というのは【他の作品】という意味もありますが、以前米林監督が【自身で手がけた作品】からも要素を持ってきています。

ジブリだハリー・ポッターだと他の作品タイトルを挙げる以前に前作【思い出のマーニー】と重なる要素が多いことが気になります。

同一の世界でもないのに前作と同じような設定を用いる……描きたい物語の引き出しが少ないのかなぁ?

 

話自体は子供でも分かりやすいと思います。ただ見るだけでも普通に楽しめるのですが細かい設定やメインではないストーリーについての考察は映画パンフレットに載っているバンクス(お手伝いさん)役の渡辺えりさんが今作について書いた映画評「マイノリティーの愛と勇気」がすばらしいのでぜひ読んでほしいです。

 

音楽

米林監督作品でひそかに好きなのが音楽。

良いんじゃなくて、まったく物語の邪魔をしない。

昔、マクロス7という作品で【BGMが存在せず、音楽は全て劇中で流れている曲】という演出がありましたが、流れる曲は基本的にボーカルありだったし、歌自体がテーマの作品だったので結局曲の印象は強めでした。

米林監督の作品はBGMというより環境音楽といった感じ。

今作の主人公、メアリ役の杉咲花さんの母親がマクロス7の歌ミレーヌことチエ・カジウラなので、なんとなくそんなことを考えました。

 

その他細かな印象

最近の映画にしては画面縦横の比率がテレビ寄りに感じた。製作委員会に日テレも関わっているので最初からテレビ放送も視野に入れた画面サイズになっているのだと思うのだけど、せっかく劇場の大スクリーンで観るのだから遠景に魔法大学を望む飛行シーンなど、劇場映えする横長の画面で観たかったです。

こういう細かいところから『劇場アニメじゃなくてテレビスペシャルでいいじゃん』とか言われる切っ掛けになるんじゃないかな?

 

総評

悪くはないしテレビ放送時は録画して視聴するけど、リピート観賞やBlu-ray購入まではいかないレベル。

なんというか惜しい。

スタジオポノックにはジブリの元スタッフということを売りにしなくていい作品を作って欲しいです。

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