昔からラーメンが好きで、映画や買い物など、出かけるときの昼食はきまってラーメンを食べている。

有名店に足を運んで行列に並ぶような真似はしないのでラーメン自体を目的とした外出はしないけれど、一応出先でラーメン屋を検索して口コミくらいは確認する。

でも、なんか「これはっ!」という一杯に出会えない。

ちなみに、好きの前に自分が嫌いなラーメンの特徴を挙げてみる。ラーメンは高尚な食べ物でもないので、コレさえ回避できているのなら自分にとっての良いラーメンになる。

量が少ない

ラーメンって、一杯食べて満足感を得られるくらいの量が必要だと思うんだけど、なんか小洒落た小さなどんぶりで提供されるのを見て、店員さんに「すみません、大盛り注文したんですけど……」と声をかけてしまったことがある。最近のラーメンはどこの店も小盛りだ。

そのくせ高い

物価が変わったのだから価格の上昇は仕方がない。でも、『この量でこの値段?』と驚かされるような値付けの店も多い。満腹度と価格の兼ね合いを見ると、ファミレスよりコスパが悪い。

ぬるい

この間食べた、地元のそこそこ有名な店。味も良いし調理も丁寧なんだけど、たくさんの注文を捌くためか、いっぺんに5、6杯のラーメンを作っていた。結果、最初に調理に取り掛かったラーメンが冷めてしまい、甘みの目立つベタついた味になってしまっていた。

やはりスープは熱々が理想だ。つけ麺を食べる場合も熱盛りで注文したい。

やわい

上と同じ理由で、提供が遅いせいか、麺自体も柔らかくなってしまっている。いっそ、熱々のスープで麺が伸びることも視野に入れて、多少固めの方がいい位。もちろん硬さの調整が効く場合は硬めで注文する。

 

つまり、求めるラーメンは多く、安く、熱く、硬いヤツになる。わかりやすい!

そして、その理想形のラーメンが神奈川県平塚市の大黒庵だ。

大黒庵本店(食べログ)

自分にとって子供の頃から慣れ親しんだ思い出の味。初めて食べたのは小学1年生の頃で、ドラえもんの映画第一弾『のび太の恐竜』が公開された頃だったと思う。その後、映画や七夕まつりで平塚に行くたびに食べ続け、高校3生の夏休みには近所でバイトしていたので週4日食べていました。

出かけるときの交通手段が小田急線のため最近は平塚からめっきり足が遠のいてしまいました。平塚に行くのはダイレクトに大黒庵を目指したときだけです。

ここのラーメンは、とにかく麺を喰ってる感がすごい。トッピングはほとんどなくて、ひたすら麺。平塚育ちの父が子供の頃からこんな感じだったそうなので、まさしく平塚紅谷町のソウルフードです。

こんなのずっと食い続けていたら普通のラーメンが物足りなくなるのも仕方ないか。

ゴールデンウィーク中は、久しぶりに味わいたいですね。まぁ、入店と同時に『ジョーランドンパリ(ラーメン大盛り、麺うんと固めの意)』と注文、オーダー1分で着丼して10分で完食、退店とホントに味わってんの?と言いたくなるようなペースですが。